セミリタイアとは?必要な資産や継続する方法を解説!
2023.2.9 (木)
人生スゴキャリは自分に合った仕事を見つけて金曜の夜よりも毎週の月曜日が楽しみになる仕事の成果が上がり、年収も上がるこれらを実現するための転職コーチングです。
目次
セミリタイアとは?
セミリタイアには厳密な定義があるわけではありませんが、「一定の仕事 (収入源)を確保しつつ、自分の自由な時間を増やすこと」を一般的には指します。
フルタイムで働く仕事は退職し、アルバイトやフリーランス、不労所得などで収入を得ている状態です。
ここでのポイントは、自分の自由な時間を中心に置きつつも、一定の収入を得続けている状態という点です。
完全リタイアとの違いは?
セミリタイアが一定の収入を得続けている状態であるのに対し、完全リタイアは一切の収入を得ずに生活を続けている状態を指します。(年金は除く)
完全リタイアは基本的に貯蓄・資産の切り崩しで生活していくことになります。
ちなみに、サラリーマンの多くの人には定年があるので、定年を迎えたタイミングで完全リタイアになるケースがほとんどです。
アーリーリタイアとの違いは?
サラリーマンであれば、定年を迎える前に完全リタイアすることを指します。
「完全リタイアの前倒し」と捉えて頂ければ分かりやすいと思います。
ちなみに、個人事業主や会社経営者であれば、若い年齢のうちに事業を売却/廃業するか、後継者に承継して引退し、仕事を辞めた生活をすることを指します。
セミリタイアが、完全リタイア並びにアーリーリタイアと大きく異なる点。
それは、一定程度の収入減を確保できている状態であることです。
後者が基本的に現在の貯蓄・資産を切り崩して生活していく「完全引き算」な生き方なのに対し、貯蓄・資産を足す手段を残しているところに、セミリタイアの違いがあります。
ここで、FIREとの違いも説明しておきましょう。
FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった略語です。
経済的自立と早期退職という意味で、早期退職をして、投資をしながら運用益で生活費をまかなう考え方です。
そういう意味ではセミリタイアと似通った言葉ですが、FIREでは収入源を投資等の資産運用に限定しているケースが多いです。
セミリタイアのメリット & デメリット
セミリタイアのメリット
① 自由な時間が増える
フルタイムの仕事から解放されるので、サラリーマンの時のように朝早く起きて会社に行き、夜遅く帰宅するような仕事中心の生活から離れることが可能です。
基本的に自分の好きなタイミングで行動できるので、趣味や旅行などに多くの時間を割きやすくもなります。
② 新しいことにチャレンジできる
上記「自由な時間が増えた」結果、これまで時間がなくて諦めていたことにチャレンジできるようになります。例えば趣味や旅行にいくもそうですし、取りたかった資格を取るなど自己研鑽に励むことも可能になります。
③ 完全リタイアよりも経済基盤が安定している
先にも触れましたが、完全リタイアは「完全引き算」な生き方です。
そのため、とにかく貯蓄が重要であり、かつ予想外の出費が発生した際にお金の計画が狂うリスクが高いです。
その点、セミリタイアは一定の収入源を確保しつつフルタイムの仕事を退職するため、収入がゼロになるわけではなく、完全リタイアに比べると不安を和らげることができます。
セミリタイアのデメリット
① 収入の金額・安定性がフルタイム勤務時に比べ下がる
フルタイム勤務時は、多少の増減はあれど、基本的には一定以上の金額が毎月安定して得られていたかと思います。
一方でセミリタイアの場合、収入が保証されていないケースが多く、月によっては思っていた以上に稼げない月もあります。
② 人付き合いが減る
今までの職場の人たちとの関わりも少なくなり、人付き合いが減ってしまいます。
人間は社会的な生き物なので、人との繋がりが希薄になることは、想定以上のダメージになることがあります。
一方で自分の自由な時間は増えているはずなので、地域のコミュニティに所属したり、習い事を始めるなど、新たな人付き合いを構築することがおススメです。
セミリタイアするためには?
「時間的、精神的に余裕が持てる状態になれるかどうか」
我々が言うには、これがセミリタイアを成立させる条件になります。
逆に言えば、フルタイムの仕事を退職したにも関わらず、新たな仕事に時間を取られたり、精神的余裕が持てなかったりする場合は、セミリタイアとは呼べません。
では、時間的・精神的余裕を持つために、何を考えなければいけないのでしょうか。
① 貯蓄・資産
完全リタイア/アーリーリタイアではないとはいえ、セミリタイアも多少なりとも貯蓄・資産を切り崩す生活になることが多いです。
(収入がゼロとはいかなくても、多くの場合制限されるため。仮に収入があっても、それが毎月1,2万円だと、その中で生活することに精神的余裕は生まれないですよね)
総務省統計局の資料によると、
消費支出 (2人以上の世帯) は1世帯当たり約30万円が必要になるようです。
参照:「家計調査(2人以上の世帯)2022年10月分(2022年12月6日公表)」統計局ホームページ/家計調査報告 ―月・四半期・年― (stat.go.jp)
仮に45歳にフルタイムの仕事を辞め、80歳まで生きるとしても、
毎月30万円 x 12か月 x 35年 = 1億2,600万円
さらに、ここに各種社会保険料や納税額が追加されるので、現実の支出額はさらに大きくなります。
加えて、病気などで、突然想定外のお金が必要になる可能性もあります。
ざっと見積もっても、貯蓄と資産を切り崩して生きていくためには、億越えの貯蓄・資産を用意しておく必要があるのです。(しかも、最低でも、です!)
② 収入源
繰り返しになりますが、セミリタイアは完全リタイア/アーリーリタイアと異なり、ある程度の収入源を確保している状態になります。
なので、フルタイムの仕事を辞めた後でも、一定程度のお金が入ってくる分、事前に確保すべき貯蓄・資産のハードルを下げることができます。
収入源としては、資産運用などの不労所得で確保する方法と、アルバイトやフリーランスとして働いて確保する方法などがあります。
仮に月に10万円の収入源が見込めると仮定すると、
上記と同じく45歳にフルタイムの仕事を辞め、80歳まで生きるとしても、必要な貯蓄・資産の額は
毎月20万円 (30万-収入10万円) x 12か月 x 35年 = 8,400万円
約4,200万円ほどハードルが下がりましたね。
③ 年齢
セミリタイアに年齢は関係ありません。生きていくためのお金が十分にあるのであれば、20代でのセミリタイアすることも可能です。
しかし現実としては、子どもが独立し夫婦2人で生活するだけのお金で生きていけるようになる50代でセミリタイアされる方が多いようです。
セミリタイアを継続する方法
セミリタイアをしたものの、上手くいかず、結局フルタイムの仕事に戻る羽目に。
こんな悲しい状況を避けるべく、セミリタイアを継続するための方法として外せない要素をご説明します。
正直、セミリタイアが継続できるかどうかは、我々が言うにはセミリタイア前の準備で決まります。
① セミリタイア後の生活設計をする
セミリタイアはゴールではなく、新たな生活のスタートです。
独身であれば自分の生活資金を考えればよいですが、奥さんやお子さんがいらっしゃる場合、家族構成に合わせた資金をしっかり計画しておきましょう。
加えて、病気等で突発的にお金が必要になる場合もあります。「多め、多め」で必要資金を見積もりましょう。
② 暮らす場所を厳選する
セミリタイアしたら田舎に移住するケースが多いですが、田舎暮らしを始めて後悔している人は少なくありません。
旅行で短期滞在するのと、その土地に暮らすことは、似ているようで別物です。
今までの生活とかけ離れた生活をすることは想像以上にストレスで、地域特有の風習や近所づきあいなど、思ってもみなかった窮屈や違和感を感じる可能性も否定できません。
「セミリタイア後は田舎でのんびり暮らそう」と決断する前に、念入りにリサーチして選ぶようにしましょう。
③ 収入源をセミリタイア前に確保する
収入源は必ずセミリタイア前に確保しましょう。可能な限り、セミリタイア前からその収入が発生している状態が望ましいです。
収入がなく、貯金や資産がどんどん減っていくことはとてもストレスです。加えて、セミリタイア前に期待していた収入が得られないとセミリタイア後にわかったら、精神的な余裕を保っていられるでしょうか。
なので、収入源は必ずセミリタイア前に確保しましょう。資産運用やアルバイト、フリーランス、何でも良いです。自分にやりたいと思える方法を見つけ、収入源を確保しましょう。
そうはいっても、「自分に何ができるのか?」と思い悩む人は多いです。
特にこれまで企業の中でキャリアを歩んできた人ほど、企業の外に出て自分個人としてお金を稼いだ経験がない人が多く、収入源を確保できないケースが多いです。
自分の価値観やスキルを棚卸し、ご自身がフルタイムの仕事を辞めても継続的にお金を得ることのできる方法を模索しておきましょう。
必要に応じて、自分自身の棚卸しをプロに依頼するのもおススメです。
まとめ
繰り返しになりますが、セミリタイアを成功させるコツは、事前の計画・準備です。
セミリタイアする前に、必要資金の計画や暮らす場所の吟味、収入源の確保をしましょう。
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