コンサルタントとは?仕事内容やなり方、転職動向を解説!
2023.2.25 (土)
業界・職種スゴキャリは自分に合った仕事を見つけて金曜の夜よりも毎週の月曜日が楽しみになる仕事の成果が上がり、年収も上がるこれらを実現するための転職コーチングです。
目次
今回は、コンサルタントとは何か、主な仕事内容やコンサルタントになるための方法などについて解説をしていきます。
コンサルタントとは?
コンサルタントは、クライアントの経営課題を明らかにし、その課題を解決する方法を考えてアドバイスをします。こうした課題解決やアドバイスを提供価値とし、クライアントの抱えている経営課題の解決に導くことが期待されています。
何かしらの商品を売るのではなく、課題解決のコンサルティングそのものがサービスであり、その対価を受け取る職業です。
コンサルタントの語源は「consult」=「相談する」にあります。
コンサルタントとは何かを分かりやすく説明するなら、
・クライアントが困った時の相談相手
・クライアントの課題を解決に導くパートナー
と言えるでしょう。
コンサルタントの分野・種類は?
一口にコンサルタントといっても、業界によってクライアントや業務内容は異なります。
ここからは、コンサルタントの主な分野・種類を解説します。
戦略系
企業の経営戦略の領域を扱います。
テーマとしては中長期戦略策定、新規事業立案、M&A戦略などCxOが抱える経営課題のプロジェクトなどが代表的です。
近年は計画の実行支援まで行うケースが増えています。
業務・IT系
企業の業務改革の領域を扱います。
業務改革とIT技術は切り離せないものとなってきているため、業務・IT系としてまとめています。
テーマとしてはプロセス改善、オペレーション改善、システム企画・導入など業務改革に関するものが中心で、対象とする領域も組織・人事、CRM、SCM、会計など多岐にわたります。「総合系」とも言われ、扱う領域が広いです。
組織・人事系
企業の組織や人事の領域を扱います。
テーマとしては大きく2つあり、1つは人事制度や組織戦略などの制度系。もう1つは風土改革や人材開発、リーダシップ開発などのチェンジ・マネジメント系です。
人材開発戦略から給与・評価制度の改革、確定拠出型年金の導入まで、幅広い分野に対応し、人材能力開発のためのプログラム企画や開発・提供まで行うこともあります。
財務系(FAS)
企業の財務関連の領域を扱います。
テーマとしてはM&Aアドバイザリーやバリュエーション(企業価値評価)業務、財務デューデリジェンスなどがあります。
*FAS=「ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス」の略
シンクタンク系
シンクタンクはもともと、政治や経済、科学技術など諸分野についての調査・分析を行う目的で設けられた研究機関の位置づけでした。
しかしながら、こういった調査・分析以外でも業務を展開しており、母体である大手企業・銀行・証券会社の依頼に基づく調査や、民間向けのコンサルティングも手掛けています。
監査法人系
財務や経理の監査だけでなく、コンプライアンスや災害、テロと言った様々なリスクに対する管理を扱います。
従来の会計監査業務に加え、アドバイザリー業務も行っています。
アドバイザリー業務では、IPO(新規上場)やIFRS(国際会計基準)支援、財務・税務関連のアドバイザリー、内部統制支援などを扱います。
企業再生・事業再生系
企業再生・事業再生の領域を扱います。
業績の低迷や悪化によって経営危機に面しているクライアントを再生させるための事業・経営改革や、時代の変化に伴うクライアントのビジネス変革を主な領域として扱います。
特徴として、現場に足を運び、企業の内部まで入り込んで課題解決を行います。そのため、経営層だけでなく社員ともコミュニケーションを取り、解決策を考えていくことになります。
コンサルタントの仕事内容とは?
コンサルタントが実際にどんな業務をこなしているのか、仕事の流れややりがいなどをみていきましょう。
仕事の流れ / 働き方
一般的な事業会社と異なり、コンサルティングファームには明確な部署がありません。
働き方も、いわゆるプロジェクトベースが主であり、プロジェクトごとにメンバーが集められて一緒に働きます。そしてプロジェクトが終われば解散、各メンバーはまた新しいプロジェクトを担当します。
なので、そもそもプロジェクトがなければ仕事が始まりません。そのため、まずは案件の獲得がスタートになります。
(とはいえ、案件の獲得は、基本的にはプリンシパルやパートナー等上位役職者の仕事です)
コンサルプロジェクトは、営業や企業からの直接依頼もしくはコンペを開催で受注が決まります。
受注が決まれば、次にプロジェクトが編成され、そこにアサインされたメンバーが入ってプロジェクトを推進していく、そんな流れになります。
以上のように、プロジェクトベースの働き方になるので、繁忙期や休みの取り方もプロジェクト次第です。
やりがい
コンサルタントが相対する人は、企業の経営層のことが多いです。
(戦略案件を扱う場合は特に)
経営方針への提言や戦略策定を行う等、企業の方針を決める一端を担うことも多く、自身が担当したプロジェクトが成功した時は、自身が世の中を動かしているダイナミズムを実感でき、大きな達成感を得ることができます。
また、コンサルティングファームでベースとして学ぶ考え方やフレームワーク、仕事の進め方、資料の作り方等のスキルは、どこにおいても価値が高いものが多いです。
また、大企業の経営層や優秀な人材とともにハイレベルな環境で仕事をすることになるため、一般的に早く成長できると言われています。
こうした環境はスキルだけでなくキャリアに対する貴重な考えを得る機会ともなります。
年収
世間的にも言われている通り、コンサルタントの給与は高水準です。
マネージャーでなくとも、年収が1,000万円を超えることも珍しくありません。
コンサルタントになるには?
コンサルタントになる基本的なパターンは2つあります。
・ポテンシャル採用
・特定の業界の知識・経験を買われての採用
1つ目のポテンシャル採用は、特に若手の場合、十分な経験を積めている人の方が稀です。
そのため、ファーム側も経験よりポテンシャルを重視するケースが多いです。転職成功にはケース面接の出来やコミュニケーション能力等が重要になってきます。
2つ目は、ファームが力を入れている業界と自身が得意とする業界がマッチすれば、こちらのパターンでの採用もあります。
各ファームがどの業界に力を入れているのかを調べ、自分に合ったファーム、ポジションを見つけられるかが重要になります。
昨今では、コンサルティングファームによってあらゆる業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されており、DXに強みを持っている方はコンサルタントとして大きな需要があると言えるでしょう。
必要なスキル
コンサルタントに求められるスキルは多岐に渡りますが、何より高レベルな水準が求められます。
主なスキルとしては、以下になります。
・ロジカルシンキング
・コミュニケーション能力
・体力/精神力
・プロフェッショナル精神
・英語力
コンサルタントへの転職年齢
未経験者でコンサルタントに転職した方の年齢層は、20代から30代中盤くらいまでが一つの目安になっています。
(コンサルファーム各社が積極的に採用に力を入れている年齢層でもあります)
30代後半以降の年齢になってくると、コンサルティングファームへの転職は減ってくる傾向にあります。
なぜなら、年齢に対応するクラスがマネージャー、シニアマネージャー、パートナーといった、コンサルタントとしての豊富な経験をもとに部下をまとめていくポジションになり、コンサルタント未経験からいきなりそれらのポジションに就くことの難易度が高いからです。
コンサルタント転職の難しさ
コンサルティング業界への転職は、他業界へのそれと比べて、はるかにハードルが高いものです。
いわゆるケーススタディといったコンサルティング業界特有の選考対策をしなければなりません。
コンサルティングの仕事は特殊で、形の見えないものに対してクライアントにお金を払ってもらう必要があります。
そのため、コンサルタントになる方には、自分たちの存在価値や成果に対する確信を相手に抱かせることが必要不可欠です。
それゆえに頭の回転の早さや視点の高さなど、その人のスキルや人間性に高い基準が設けられているのです。
コンサルタント転職市場の動向は?
コロナ禍で一度多くの企業が新規プロジェクトをストップさせたものの、昨今は採用数は増加傾向にあるようです。
その理由は大きく3つあります。
1つ目は、コロナ禍の長期化を踏まえて多くの企業がコロナ以後の社会に対応すべく新たな取り組みを始めており、コンサルティングファームの需要が高まっていること。
2つ目は、これまで主流だった経営戦略策定や戦略立案といった計画フェーズに留まらず、企業のビジネスインパクトを最大化するため実際にクライアント企業に入り込んで実現まで伴走するまで行うファームが増えていること。
そして3つ目は、企業のDX化推進に伴ってIT人材やデジタル人材の需要が非常に高くなっていることです。
まとめ
今回は転職市場でも人気の高い、コンサルタントについて解説しました。
コンサルタントへの転職はハードルも非常に高く、競争率も高いですが、その分恵まれた待遇と刺激的な成長環境を得ることができるでしょう。
・コンサルタントに挑戦してみたい!
・自分にはコンサル、向いてるかな?
そう思った方は、一度ご自身の棚卸しをしてみてはいかがでしょうか。
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