離職率の低い業界は働きやすい?メリット・デメリットと転職対策まで紹介!
2024.1.15 (月)
業界・職種スゴキャリは自分に合った仕事を見つけて金曜の夜よりも毎週の月曜日が楽しみになる仕事の成果が上がり、年収も上がるこれらを実現するための転職コーチングです。
目次
離職率の高い業界はすぐに思いついても、離職率の低い業界は思いつかない方もいるのではないでしょうか。
よりよい仕事に巡り合うためには、離職率の低い業界とその特徴を押さえておくのをおすすめします。
離職率の高い・低い業界の共通点を知っておくと、職場選びのよい判断材料になるためです。
この記事では厚生労働省のデータをもとに、離職率の低い・高い業界と特徴についてご紹介します。
皆様の転職活動を有利にするための参考になれば幸いです。
離職率の低い業界ランキング(令和4年度)
まずは、令和4年に実施された厚生労働省の調査をもとに、離職率の低い業界をランキング形式でご紹介します。
ランクインするのはどんな業界なのか見ていきましょう。
引用・参考:kekka_gaiyo-02.pdf (mhlw.go.jp)
※業界の分け方については、総務省の「日本標準産業分類」に基づいています。
1位:鉱業・採石業・砂利採取業(6.3%)
コンクリートやガソリン、金銀など、私たちの生活に必要な天然資源を扱う業界のことです。
専門性が高く景気などに左右されにくい業界で、大手企業が多いという特徴があります。
2位:金融業・保険業(8.3%)
銀行・証券会社や保険会社といった、お金や保険を取り扱う事業を指します。
営業ノルマのつらさはありますが、給料水準の高さやサポート体制の充実により離職率は低くなっています。
3位:学術研究・専門・技術サービス業(10.0%)
研究所など、研究や専門的な知識・技術を提供するサービスをおこなう業界です。
研究職は人気職ですが、博士卒など限られた人しか働けず狭き門になっています。
4位:製造業(10.2%)
原材料を加工して家電や食品などを作る業界で、メーカーともいいます。
安定した労働環境であることが多く、生産目標が明確でやりがいを維持しやすいといった特徴があります。
5位:建設業(10.5%)
大工さんや土木会社など、建築や建設物の管理にかかわる業界です。
業界全体で働き方改革をすすめている影響から、離職率は低下傾向にあります。
6位:電気・ガス・熱供給・水道業(10.7%)
電気・ガス・水道の供給や、汚水・雨水の処理などに関係する業界です。
業績の安定している企業が多く、働く人の待遇も安定していることから離職率は低めになっています。
7位:複合サービス事業(11.0%)
複合サービス事業の代表的なものは郵便局や農協です。
たとえば郵便局は郵便だけではなく、保険や銀行の窓口もありますよね。
このように複数の異なるサービスを提供している事業所のことを、複合サービス事業といいます。
複合サービス事業は労働時間が短いわりに給料は高い傾向にあり、離職率は低めです。
8位:情報通信業(11.9%)
インターネットなど情報通信に関係する仕事のことです。いわゆるIT業界のことをいいます。
フレックスや在宅ワークなどへの対応など、働きやすさや将来性の高さから人気の業界です。
9位:運輸業・郵便業(12.3%)
旅客や貨物の運送や荷物の配達をおこなう事業所のことで、鉄道会社や宅配業者などが該当します。
労働環境が問題視されたことで、給料や労働条件の改善に取り組む企業が増加しています。
10位:不動産・物品賃貸業(13.8%)
不動産の売買・管理などをおこなう事業所や、事業用の機械や自動車などを貸し出す事業所のことです。
大家さんや不動産会社、レンタカー会社などは不動産・物品賃貸業になります。
平均と比べると離職率は低いものの個人事業主が多く、高齢化が問題になっています。
離職率が高い業界ランキング(令和4年度)
逆に、離職率が高い業界についてもご紹介します。
・1位:宿泊業・飲食サービス業(26.8%)
・2位:他に分類されないサービス業(19.4%)
・3位:生活関連サービス業・娯楽業(18.7%)
・4位:医療・福祉(15.3%)
・5位:教育・学習支援業(15.2%)
離職率が高い業界の共通点として、直接お客さんを相手にするという点があります。
お客さん次第で休日出勤や残業になりやすい割に給料は安く、なかなか業界に人が定着しません。
また、いろいろな人を相手にすることによる精神的なストレスも、離職率の高さに大きく影響します。
自分に落ち度のないクレーム対応や心無いハラスメントによって、心をすり減らし離職してしまう人は後をたちません。
ほかにも医療・福祉関係など、嫌ならすぐに転職しやすい業界も離職率は高い傾向にあります。
体力・精神的につらい割に待遇が悪いことで、離職率が高くなってしまうのです。
離職率とは
離職率とは、ある一定期間のうちに退職した人数を、その時点で働いている人たちの数で割ったものです。
たとえば100人の従業員がいる会社で1年間に10人辞めた場合、その会社の離職率は10%になります。
令和4年時点では、離職率の平均は15.0%です。
離職率が高いということは、働きにくいか流動性のある職場や業界といえます。
逆に離職率が低い場合は、働く人の満足度が高いか、定着率の高い職場や業界である可能性が高くなります。
離職率は、会社の状態や働く環境を知るための大切な指標の一つです。
離職率の低い業界の特徴とメリット
離職率の低い業界は、安定と待遇のよさといったメリットをもちます。
具体的なメリットは以下の内容です。
・景気に左右されにくい
・企業を相手にする業界である
・休暇の取りやすさ
・給料や福利厚生のよさ
転職活動で優良企業を見つけたい方は、以下の視点を参考に情報収集してみることをおすすめします。
景気に左右されにくい
景気による影響が少なく、安定して仕事のある業界は離職率の低い傾向にあります。
不景気による倒産やリストラのリスクが少なく、安心して働けるのが理由です。
たとえばライフラインにかかわる仕事などは、仕事がなくなるリスクが少ないため離職率は低くなります。
企業の安定性は、働く側が安心して働き続けるためには重要な要素です。
BtoBの業界である
BtoB(ビジネス・トゥ・ビジネス)とは、企業間取引のことです。
BtoBの業界は比較的ストレスが少なく、勤務時間も安定しやすいメリットがあります。
飲食店などの一般の消費者を相手にするBtoCと比べると、クレーム対応など対人ストレスの多い業務は少なくなります。
BtoBの業界は消費者相手の業界よりストレスを受けにくく、長く働くのに向いている業界です。
休暇を取りやすい
休みの取りやすさは離職率の低下に大きく影響します。
離職率の低い業界は規則的な勤務形態で、かつ休暇も保障されている傾向にあります。
繁忙期には休暇が取りにくい時もありますが、離職率の高い業界と比べると休暇は取りやすいといえます。
ワークライフバランスを保ちやすいと働く満足度は高くなるので、離職率は低くなるのです。
安定した給料
安定して給料をもらえるかも離職率に関係します。
働きに見合った収入を得られていることで、働き続けるモチベーションも維持しやすいためです。
収入が不安定・頑張っても給料が変わらないと、不安や不満を感じ退職を考える人が増えてしまいます。
頑張りが給料に反映されやすく収入の不安がないことも、働き続けるには重要な要素です。
充実した福利厚生
従業員を大切にしている企業や業界は、福利厚生も充実していて離職率も低くなります。
福利厚生によって、プライベートを充実させやすくなるためです。
離職率の低い企業や業界は、子育て支援やリフレッシュ休暇など独自の福利厚生をもつ場合が多々あります。
給料の高さだけではなく、福利厚生も働きつづけるモチベーションになるのです。
離職率の低い業界にはデメリットもある
実は、離職率の低い業界=メリットばかりというわけではありません。
離職率の低さは悪い意味でも変化がなくなるため、キャリア形成に悪影響となる可能性があります。
昇進のしにくさ
人が辞めないので管理職などのポストも空きにくく、キャリアアップしづらい傾向にあります。
どの企業も管理職の人数は限られており、昇進するにはポストが空くのを待たなくてはなりません。
出世のライバルも多くなりやすく、激しい出世競争に勝ち抜かなくてはならない場合もあります。
離職率の低さにともなう昇進のしにくさを、デメリットに感じる方もいるかもしれません。
ゆるい職場環境になりやすい
新しいものへの抵抗やなれ合いによって、悪い意味でゆるい職場環境になってしまう場合もあります。
従業員同士の過度ななれ合いの問題点は、仕事の効率や品質よりも人間関係を優先してしまう点です。
結果として生産性を低下させたり、新しい人やアイディアは受け入れにくくなったりします。
チームワークのよい職場は働きやすいといえますが、過度ななれ合いになるとデメリットが大きくなります。
新規の求人が出にくい
働きやすい職場は退職者が出にくいため、新規の求人が出ない場合も少なくありません。
給与や福利厚生が充実した待遇のよい優良企業の場合、求人募集は非公開求人であることが多くなります。
ライバルも多く採用審査のレベルも高いため、内定を得る難易度は高くなります。
そもそも求人が少ないため求人倍率は高く、働きたくてもなかなか就職できないのもデメリットです。
離職率の低い人気の会社に就職するためには
人気で辞める人の少ない優良企業に就職するためには、しっかりと就職対策をおこなうことをおすすめします。
理由は以下の通りです。
・競争倍率の高さ
・優秀なライバルの多さ
・高いレベルの専門知識、経験、コミュニケーション能力などを求められる
・採用審査が厳しい
対策としては質の高い求人情報を多く仕入れ、自分自身をよく知った上でアピールすることが有効です。
以下の項目で具体的に解説します。
四季報・口コミ情報をチェック
四季報は、日本の上場企業の業績や事業内容について掲載されている情報誌です。
会社の経営や業績が安定している会社は、安定していて働きやすい職場である可能性が高くなります。
また、事業内容をみれば、自分が興味を持てるか・将来性があるかを考えるための判断材料になります。
同時に、インターネットなどで口コミをチェックすることも大切です。
実際にその会社で働くとどんな感じか・職場の雰囲気はどうかなど、実際の働きやすさについての情報を得られます。
注意点として口コミは個人の主観なので、鵜呑みにしすぎないことをおすすめします。
会社見学などをおこない、自分の目で確かめることも大切です。
四季報と口コミを上手に使えば、自分に合った優良企業を見つけられる可能性が高くなります。
たくさんの情報から、自分にとって大切なポイントに注目して探してみると効率的です。
転職サービスを利用して情報収集する
就職難易度の高い優良企業に就職を希望する方は、転職サービスの利用を特におすすめします。
その理由は2つあります。
一つ目は、自分一人では見つけられない会社の情報を手に入れられることです。
転職サービスでは、独自の非公開求人情報をもっています。
非公開求人を出す企業は離職率の低い優良企業が多いため、条件に合った求人を見つけやすくなります。
二つ目は、会社の内部の様子や職場の雰囲気など、リアルな内部事情を知れることです。
インターネットには掲載されていないような、細かい部分の内部事情まで情報提供してもらえます。
転職に失敗しないためには、事前の情報収集がとても大切です。
内部事情を知ることで、会社の業務や雰囲気が自分に合っているかを考えやすくなります。
転職サービスを利用することで、自分に合った優良企業を見つけやすくなり、転職活動もスムーズに進められます。
書類・就職試験対策を万全におこなう
たくさんの優秀なライバルが集まるため、内定を獲得するには書類・就職試験もたいへん重要です。
しかし、企業・業界研究や面接対策など幅広く対策する必要があるため、どこから始めてよいか分からない方もいるかもしれません。
そこで最初におすすめしたいのは、自己分析により自分の得意や強みを知ることです。
ただ条件だけで仕事を選ぶと、「思ったのと違う仕事だった」と思う原因になりかねないためです。
自己分析で自分が何を得意としていて、どんな仕事内容や環境で働くと幸せを感じるかがわかります。
自分の得意や好きを言語化できるようになると、自分に合った職種や会社を選びやすくなります。
結果として待遇の良い満足できる仕事に就きやすく、キャリア形成もスムーズになるのがメリットです。
自己分析は一人でもできますが、キャリアコーチングを利用しておこなうと効果的です。
一人での自己分析は主観に偏りがちなので、プロから見た視点を加えることでより自分についての理解を深められます。
「自分のことがよくわからない」と悩む方こそ、キャリアコーチングでの自己分析がおすすめです。
キャリアコーチングでは、あなたが就職を希望する業界に詳しいコーチが担当になります。
コーチは専門的な知識を用いた自己分析をもとに、転職・中長期的なキャリア形成のサポート全般をおこなってくれます。
普通の転職エージェントでも書類・試験対策の対応はしてくれますが、自己分析は含まれません。
キャリアコーチングは費用がかかる分、質の高い的確な就職全般のサポートを受けられるのがメリットです。
優良企業の内定を勝ち取るには、キャリアコーチングなどを利用し徹底した書類・就職対策をおすすめします。
まとめ:自分らしく働ける仕事を探すためには離職率も参考に!
「今の職場は人もどんどん辞めるし、割に合わない」
このような悩みのある方は、離職率の低い業界に注目してみるのをおすすめします。
離職率の低い業界は、辞めずに働き続けられる魅力のある可能性が高いためです。
具体的には以下のような特徴やメリットです。
・景気に左右されにくい
・企業を相手にする業界である
・休暇の取りやすさ
・給料や福利厚生のよさ
企業の業績や給料が安定し働きやすい業界は、離職率は低くなりやすいといえます。
注意点として、ただ離職率の低さや待遇だけで選ぶと、転職に失敗してしまう可能性が高くなります。
自分自身に合った仕事かどうかも、働き続けるためにはとても大切な要素であるためです。
自分らしく働ける、離職率の低い優良企業に就職したい!と考えている方は多いのではないでしょうか。
優良企業は求人自体が少なく求められるレベルも高いため、就職する難易度は高めです。
集まるライバルも優秀な人が多く、その中で内定を勝ち取るためには以下の3点を実践するのをおすすめします。
・四季報・口コミ情報をチェックし、企業や業界の研究をおこなう
・転職サービスを利用し、非公開求人も含めて情報収集する
・自己分析をおこなった上で、書類・就職試験対策を万全にする
待遇の良い自分に合った仕事をすれば離職も避けられ、自分らしいキャリアパスを実現できます。
とはいえ、今の仕事はつらいから転職したいけれど、どんな仕事があっているか分からない方も多いかもしれません。
キャリアや仕事選びに悩む方・自分に向いている仕事が分からない方は、スゴキャリの利用をおすすめします。
スゴキャリは徹底した自己分析にこだわり、年収アップをかなえる転職を得意とするキャリアコーチングサービスです。
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